役職定年の実測ノート

役職定年で何が起きるかを、実測の数字と当事者の一次情報で。

50代の副業が「積み上がらない」のはなぜか。1年分の数字を全部出して、原因を3つに分ける

3,000円の講座は98人、500円の記事は0部。同じ人が同じ時期に出して、違ったのは売り場だった

「50代 副業」で検索すると、始め方の記事はいくらでも出てきます。
ただ、始めたあとどうなったかを数字で書いた記事は、あまり見当たりません。

この記事では、私自身の1年分の数字を全部出します。
そのうえで、なぜ積み上がらなかったのかを3つに分けます。

うまくいった話ではありません。


📊 まず、全体の数字を見る

総務省の「令和4年就業構造基本調査」に、こういう数字があります。

区分 人数
副業がある人 305万人
副業をしたいが、していない人 493万人

やりたい人のほうが、188万人多い。

10年前と比べると、副業がある人は4割以上増えています。増えてはいるのですが、それでも「したいが、していない」側のほうが大きい。

つまり多くの人は、始める前か、始めた直後で止まっています。私もその一人でした。


🧾 私の1年分の数字

役職定年が視野に入ってから、いくつか手を出しました。全部書きます。

そもそも何が起きるのかは、こちらにまとめています。
▶ 役職定年で収入と仕事はどう変わるか。制度の解説ではなく「当事者に起きること」だけをまとめる

やったこと 期間 結果
オンライン講座(1本目・3,000円) 2025年6月〜 受講98人
オンライン講座(2〜4本目) 2026年 0人
有料記事(500円) 公開10日時点 0部
有料記事(980円) 2026年8月発売 0部
自動投稿のブログ2つ 83記事 累計184アクセス・検索圏外
商品紹介(楽天) 2026年7月中旬〜(約6週間) クリック31回・成約1件・報酬171円
SNS 2アカウント 累計 閲覧9,720回・フォロワー6人

この1年で確実に手元に入ったのは、171円です。

講座の98人は1年以上前からの積み上げなので、直近の成果ではありません。


🔍 原因を3つに分ける

① 売れないのではなく、見られていない

有料記事が0部だったとき、最初に疑ったのは値段と書き方でした。

しかし数字を並べ直すと、順番が違いました。
記事全体の閲覧は1,488回。ここから有料記事にたどり着き、買うところまで進む人は、そもそも母数として存在していません。

「売れない」の前に「見られていない」がある。
この順番を飛ばして、文章や価格を直そうとしていました。

② 量では埋まらない

見られていないなら数を増やせばいい、と考えました。

自動で記事を作る仕組みを組んで、83記事を公開しました。
結果は累計184アクセス、検索順位は圏外です。

1記事あたり2.2アクセス。この計算なら、1,000記事書いても2,200アクセスにしかなりません。

負けた理由は「量が足りない」ではありませんでした。
書いていた中身が、同じ道具を持つ人なら誰でも書けるものだったからです。AIが書ける記事は、AIを持つ全員が書けます。

③ 唯一売れたものだけ、他人に書けなかった

98人が買ってくれた講座が1本だけあります。
内容は「通勤時間の長い会社員が、それでも量をこなす方法」でした。

これは調べて書けるものではありません。
私自身が毎日、往復4時間半かけて通っているから書けただけです。

売れなかったものと売れたものを並べると、境目は価格でもテーマでもありませんでした。
その人にしか書けない材料が入っているかどうか。そこだけでした。

この「自分の材料を数える」作業は、転職でも副業でも入口が同じです。やり方はこちらに書きました。
▶ 役職定年でやる気が出ないのは、あなたの弱さではない。原因を3つに分解して、立て直しの順番を決める


🧭 ここから何をするか

念のため書いておくと、副業は役職定年後の唯一の道ではありません。
転職・社内に残る・独立の3つを同じ土俵で比べた記事もあります。

▶ 50代の転職が「厳しい」のはどこまで本当か。数字で確かめて、転職以外の2つの道も並べる

そのうえで、副業を続けるならという話をします。
3つの原因は、そのまま順番になります。

順 やること やらないこと
1 見られる場所を作る 文章を直す
2 自分にしか書けない材料を数える 記事を増やす
3 材料が尽きない形にする 新しい商売を足す

私はいま1番と2番の途中です。
うまくいったら書きますし、うまくいかなくても書きます。

続きは、また数字が出たときに。


✅ まとめ

  • 副業を「したい人」は「している人」より188万人多い。多くは始める前後で止まる
  • 私の1年の手取りは171円。講座98人は1年以上前からの積み上げ
  • 積み上がらない原因は3つ。
     ① 売れないのではなく見られていない
     ② 量では埋まらない(1記事2.2アクセス)
     ③ 唯一売れたものだけ、他人に書けない材料が入っていた
  • 直す順番は「見られる場所 → 自分の材料 → 続く形」。文章と価格は最後

なお、賃金が下がったぶんを副業で埋める前に、会社に確かめておくこともあります。もらえるはずのものを取りこぼすと、埋める額がそのぶん増えます。
定年前に会社へ聞くこと7つ。再雇用が決まっても、賃金額はまだ教えてもらえません


この記事で使った数字の出典

  • 総務省「令和4年就業構造基本調査」(2022年10月実施):副業がある者305万人、追加就業希望者493万人。10年前と比べ副業がある者は4割以上の増加
  • 講座・記事・ブログ・商品紹介・SNSの数値:すべて筆者の管理画面の実測値(2026年8月時点)