50代で突然の異動。38年の経験は使えなくなるのか。3人の部署に移って4か月の実測

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「50代 異動」で検索すると、出てくるのは若手向けの心得か、「モチベーションの保ち方」という一般論です。50代で実際に異動した本人が、そのあとどうなったかを具体的に書いた記事は、ほとんど見当たりません。
この記事は、その「本人」として書きます。
私は物流の現場で38年働いてきました。今年の5月、約20人の部署から、3人だけの特命セクションに異動になりました。4か月たった今の中間報告です。
そもそも役職定年で何が起きるのかは、役職定年で収入と仕事はどう変わるかにまとめています。
何が変わったか。3つに分けます
① 仕事の「型」が変わった
前の部署は、さまざまな荷主さんの荷物と、さまざまな運送パートナーを組み合わせるのが仕事でした。毎日がマッチングです。
今の部署は、1つのお客さんの工程に対して、決まったパートナーを軸に回す仕事です。同じ会社にいるのに、やることが全く違う会社に移ったのと同じでした。
② 「主戦場」が入れ替わった
これがいちばん想定外でした。
荷物のほとんどが定期便になったので、配車の難しさは消えました。38年で鍛えた腕の見せ場が、なくなったわけです。
代わりに毎日やっているのは、メールへの対応、仕組みの見直し、エクセルの資料作成。これまでの会社人生で、ほぼやってこなかったことばかりです。
③ 時間の使い方が変わった
今のお客さんは日曜以外、土曜も祝日も盆暮れも動きます。だから私は、ゴールデンウィークに平日へ休みをずらし、長期連休は家でリモート勤務という形に変わりました。カレンダーどおりの生活が、50代で終わりました。
「経験が使えなくなる」は、半分だけ本当だった
異動が決まったとき、正直「38年が無駄になるのか」と思いました。4か月やってみて、答えはこうです。
消えたのは「道具」。残ったのは「判断」でした。
配車の腕という道具は、たしかに出番を失いました。でも、たとえば現場で不具合が出たとき「直近で何を変えたかを全部書き出して、1つずつ戻す」という判断のしかた。相手の一言から段取りを組み替える呼吸。そういう38年ぶんの判断は、メールにも資料にも仕組みの見直しにも、そのまま使えています。
むしろ、1つのお客さんと深く付き合う今は、その判断そのものが仕事の中身になっています。
立て直しの順番。3つだけ
同じ立場になった方へ、私に効いたと感じている3つです。
- 「消えた道具」と「残った判断」を紙で分ける。無駄になったのは全部ではない。分けると、失ったものが思ったより小さいことが分かります
- 新しい主戦場を1つだけ特定する。私の場合はメールでした。全部に慣れようとせず、毎日必ず発生するものから
- 前の部署の「当たり前」を1つだけ持ち込む。私は「変えたものから疑う」という不具合対応の順番を持ち込みました。新しい場所では、それが「その人にしかない視点」になります
【PR】「残った判断」を、ほかの人の仕事の相談に使う道もあります。国家資格のキャリアコンサルタントです。日本マンパワーの養成講座は受講料39万6,000円(税込)で、通信とスクーリングで学びます。条件を満たせば、国の教育訓練給付で一部が戻ります。いきなり申し込まず、まず無料のカタログで中身を見る。私はまだ受けていません。受けたら実測として書きます。
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まとめ
50代の異動は、役職定年の予行演習だと思っています。肩書や道具が剥がれたとき、何が残るのかを、定年より先に体験できたからです。
残ったものは、思っていたより多かった。それがこの4か月の実測です。